5月17日、平成31年度第1回予備自衛官補採用試験の合格発表が行われました。
合格された皆様、おめでとうございます。
当職も合格しました。また、朝霞試験場で一緒に受験した関東甲信越の法務志望者も全員合格したようです。
ただ、合格=直ちに採用というわけではないようです。
自衛隊のサイトでは、「合格者は、採用候補者名簿に記載され、上位者から順次採用予定者となります」とあります。
他方、合格者には合格通知が送られてきますが、一緒に意向調査書という書類が同封されていることがあります。
この調査書では、採用に応じる旨の回答をした時点で、採用候補者から採用予定者になると書かれています。
合格したのに採用に応じないことがあるのかという疑問もありますが、幹部候補生志望者がお試しで受験した場合や、受験後、身内が病に倒れたなどの急な事情の変更により、採用に応じられないというケースがあるようです。
いずれにせよ、少々分かりづらいのですが、以下のようです。
※ 自衛隊地方協力本部に確認し、以前書いた内容を修正しています。
予備自衛官補採用試験合格
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合格者は本人の意向に関わらず全員採用候補者名簿に記載(試験の成績順)
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合格者のうち意向調査が行われた者が、採用に応じる旨の回答を行う
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回答をした合格者は採用候補者から採用予定者に
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採用予定者を名簿上位から定員に満つるまで正式採用
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採用予定者全員を正式採用しても定員に満たない場合、合格者のうち意向調査を行っていない者に対し、追加で意向調査を行う
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意向調査に対し、採用に応じる旨の回答を行った者を定員まで追加で正式採用
この意向調査は、まず採用予定枠相当数に対して行われます。
例えば、今年の技能の定員は200名。これに対し、合格者は、248名です。
まず、200名に対して意向調査を行う。
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これに対して180名が採用に応じる旨の回答をした。
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定員不足数である20名に対して追加で意向調査を行う。
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これに対して10名が採用に応じる旨の回答をした。
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更に定員不足数である10名に対して追加で意向調査を行う。
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10名が採用に応じる旨の回答をした。
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定員充足
残る20名は、残念ながら欠員待ちの状態となります。
合格発表が行われると、地方協力本部のホームページや掲示板に合格者が掲載されますが、殆どの場合、地方協力本部の担当の方から個別に連絡が来ます。
その際、補欠合格であると告げられることがありますが、これは、合格者のうち成績順位が定員数より後である場合となります。
今年の例で言えば、合格者248名に対して合格通知が送られますが、成績1番から200番に意向調査が行われ、成績201番から248番に対しては意向調査は行われません。採用辞退者、欠員待ちとなります。
最初の合格通知の際に意向調査が行われなかった合格者が、補欠合格と言われるようです。
もっとも、合格者の採用候補者名簿記載の効力は2年間となっています。
最初の正式採用からは漏れてしまった方も、殆ど2年の間に正式採用となっているようです。
予備自衛官制度について(自衛隊公式サイト)